「夏の汚れは夏に落とす」簡単安いガス周りの汚れ落としの知恵
油汚れは寒くなる前に掃除したい! そんな油汚れに昔の知恵が簡単便利!!
夏の終わりくらいになると、年末の大掃除の努力のすべてが消え去り、キッチン周りのコンロなど油でべたべたに……。
壁も油の飛び散りが残っていたり、下手をすると冷蔵庫に油汚れが付いていたりと、「なぜこんなところに!?」と驚くこともしばしば。
そんな油汚れ。
あと4ヶ月くらい我慢して年末の大掃除に一気にきれいにする、ということもできますが、どうせなら暑くて油汚れが落としやすい「今」掃除してみてはいかがでしょうか?
もちろん「今と言われても何の準備も……」と言われてしまうかと思いますが、昔の知恵を使えば、今そこ、ここにあるアイテムを使って、簡単に、きれいに掃除することができます!!
ガスレンジ周りの汚れには「ビール」
油汚れNo1と言えば「ガスレンジ周り」の汚れ。
油とコゲと吹きこぼれた跡は何時までもしつこく残り、洗剤やたわしを使ってもなかなかきれいにすることができません。
ですが、「飲み残したビール」さえあれば、そんな汚れもささっと一拭き。
ビールにはアルコールとビタミンEが含まれています。
この2つの成分は油を分解し、汚れを除去してくれる力があり、少ない労力で油汚れを落としてくれるのです。
使い方は、飲み残しのビールを雑巾に含ませて、レンジ周りの汚れを拭いていくだけ。
若干ビール臭さが残りますが、それも10分ほどするときれいに消えます。
ビールに含まれるアルコールのおかげで、消臭・除菌・カビ取りという嬉しいおまけ機能も付いてくるので、レンジ周りの汚れだけではなく、冷蔵庫やその他プラスチック家電なんかの手あか汚れ対策にもお勧めです。
換気扇の油には「小麦粉」
換気扇の油汚れは、一緒に吸い込んでしまった埃汚れとも相まって、非常に落としにくい物です。
掃除の時も、業務用の油落としを使ったり、熱湯と大量の洗剤でゴシゴシ擦るなどをして、手を痛めてしまうことも。
ですが、換気扇の油汚れ……実は『小麦粉』で簡単に落とすことができるのです。
小麦粉は油を吸い込んで固める作用があるため、新聞紙の上に外した換気扇をおいて、まんべんなく小麦粉を振りかけるだけで、2~3時間後には、小麦粉が油を吸い込んでポロポロになってくれます。
そうしたら、いらない雑巾で小麦粉と小麦粉によって固まった油をふき取れば、ポロポロっと油汚れが落ちるのです。
そのあとは、軽く洗剤で洗うなり、雑巾でからぶきするなりして仕上げたら完成。
小麦粉もワザワザ用意せずに、フライの時に余ってしまったものなどを使えば、より経済的です。
頑固な吹きこぼれ跡には「卵の殻」
IHなら油汚れなどをふき取るだけでいいのですが、ガスレンジの受け皿などは、そこに煮汁や油などがどんどんたまっていき、時間が経つにつれ、固く塊のような汚れに変わっていってしまいます。
そうなってしまうと、普通の洗剤では落としにくくなってしまうのですが、こんな時には細かく砕いた卵の殻を使うのがおすすめ。
卵の殻をジップロックなどに入れ、細かく砕き、スポンジに洗剤とこの砕いた卵の殻を乗せて、ガスレンジの受け皿を磨くと、卵の殻が研磨剤の役目を果たし、簡単に固まった汚れを落とすことができます。
研磨剤入りの洗剤が手元になくとも、このような身近な、かつ捨てる予定だったものできれいに掃除ができるのです!!
年末に備えてガス管に「アルミ箔」
年末にせっかくきれいにしたガス管でも、夏ごろになるとべたべたの油汚れまみれに……。
ガス管は汚れやすいレンジ周りの中でも、ゴム製とあって、「汚れやすく落としにくい部分」No1です。
そんなガス管は、先に「アルミホイル」をまいて、油汚れ防止をするのがおすすめ。
アルミホイルは油を通さないので、ゴムホースに油が付着するのを防いでくれるし、油に弱いゴムホースの寿命を格段に伸ばしてくれます。
やり方も、ゴムホースにアルミホイルを巻き付けて、汚れたら捨てるだけなのでとても簡単。
ガスを通すゴムホースは劣化した場合に、ガス漏れの危険がある部分でもあるので、このようにしっかりと守っていく方が良いでしょう。
ちなみに、このアルミホイルは万能で、アルミホイルをクシャクシャに丸めたもので、汚れた魚焼きグリルを擦ると、網も受け皿も楽にきれいにすることができます。
わざわざ特別な洗剤やたわしを買いに行かずとも、大抵の家に日常的にあるもので掃除ができます。
思い立ったが吉日で、夏が終わる前に油汚れをすっきり落としてしまいましょう。