そろそろ来る乾燥肌に昔のやさしい知恵を

冬の乾燥が辛い日本人に古来からの潤いの知恵をお伝えします

四季がはっきりとしていて、夏の強い日差しと酷い湿気の夏から、寒く乾燥している冬へと変わる日本は、乾燥肌になりがちな環境です。

とくに、ヨーロッパなどは地中海性気候で冬温かく湿潤なのに対しに、日本は容赦なく冬寒く乾燥しています。

それゆえに、「ヒビ」「あかぎれ」なども、もはや日本の風物詩のように発生してしまうのです。

そんな冬の乾燥。
秋の内から手入れをしておくことで、防ぐことも可能です。

とは言え、肌の薄い子供に人工着色料100%の入浴剤入りのお風呂に入らせたり、香料の強いクリームを塗り続けるのも気が引けてしまうでしょう。

こんな時には「先人たちの知恵から生まれた体に優しい予防法」。

角質から必要以上に水分が蒸発してしまう前に、先人たちの知恵で肌の調子を整え、しっとりモチ肌で冬を過ごしてみましょう。

海藻湯!?髪にも優しい日本のお風呂を作ろう

昆布

日本人は世界でも珍しい「海藻を消化・吸収できる酵素を持つ人種」として、ニュースに上げられたことがあります。

それだけ日本人と海藻は身近な存在でいたという事なのですが、日本各地の沿岸部では「海藻湯」というものも伝えられていました。

冬、陸以上に寒い海の風と戦う漁師たちが編み出した生活の知恵なのですが、昆布やワカメを入浴剤として利用することで、血行が促進され、冷えた体を温めることができるほか、海藻のヌルヌル成分「フコダイン」によって肌の乾燥を防ぐことができるのです。

フコダインは肌につくと、薄い膜を作ってくれるため、角質層の水分蒸発を防いでくれるという優れた機能があるからです。

そんな海藻で入浴剤を作る簡単な方法がこちら。

出汁を取った後の昆布やワカメの茎で十分なので、それらを2センチほどに刻んで、ガーゼにくるみます。

それを、お湯を張った浴槽に浮かべ、入浴しながら、この海藻の入ったガーゼで顔や肘、膝など乾燥が気になる部分を擦りましょう。

ポイントは海藻成分を洗い流さないよう、最後の上がり湯はかけず、そのまま湯船からあがること。

これで、フコダインの膜が肌を多い、余計な水分の蒸発を防いでくれるでしょう。

秋のカラスウリは日本人の救世主

カラスウリ

カラスウリを知らない日本人も増えてきているかもしれませんが、カラス類とは青森より南の日本にならどこにでも自生しているウリ科の植物で、秋に卵型の赤い実をつける可愛らしい植物です。

カラスウリの果肉や果汁は肌を美しく保ってくれることを昔の人は知っており、特に粉が出てしまうほど乾燥してしまった肌や、あかぎれなどはカラスウリのしぼり汁を塗って癒していました。

因みに、カラスウリを浸したお酒を薄めて、乾燥した肌に塗るなど地方によって手当の方法は様々ですが、野生のカラスウリは自然公園ならずとも、色々なところで見られるので、見つけたらその赤い実を2~3個とっておき、焼酎に浸し、あかぎれの際などに薄めて使ってみても良いでしょう。

また、カラスウリの根のでんぷんは、「天瓜粉(てんかふん)」と呼ばれており、大昔から赤ちゃんのあせも予防のパウダーとして利用されてきました。

大人は実、子供は根と、余すことなく日本人の肌を守ってきた植物なのです。

米ぬか洗顔は日本人の肌の土台だった

米ぬか

江戸時代よりも昔から、米ぬかは女性たちの洗顔料として愛用されてきました。

その様子は浮世絵にも残されていることからもわかりますが、現代でも米ぬか入りの洗顔フォームは多数存在しており、適度な油分が肌に潤いを残してくれるため、洗い流した後も肌のツッパリがなく、しっとりとした肌でいられます。

米ぬかにはγオリザノールという成分があり、それが皮脂の分泌を促してくれるということも近年の研究結果で分かっており、米ぬかは日本人の洗顔に欠かせない物となっています。

また、ワザワザ米ぬか石鹸を買わずとも、米ぬかを手に入れたら、大さじ1~2杯の米ぬかをガーゼにくるみ、ぬるま湯に浸して白い液体が出たところで、肌に優しく当てて、白い成分を肌になじませるようにクルクルと洗えばOK。

最後はぬるま湯で米ぬか成分を洗い流せばよいだけなので、とても手軽で、それでいて美容成分もばっちり肌に浸透できる優れものです。

因みに、米ぬかそのものは防腐剤も入っていないので、1度使った米ぬかは捨てるようにしましょう。

1日半分のこんにゃくで身体の中から潤いを

こんにゃく

最後に。

日本の誇るヘルシー食材「こんにゃく」は、栄養がないことで知られていますが、それと同時に「保湿」に優れた食べ物。

こんにゃくの成分であるセラミドは、化粧水などでも知られている保湿成分。

食べることにより、肌にこんにゃくのセラミド成分が行き渡り、中から肌の保湿を助けてくれます。

1日半分以下でもOKなので、白い生芋こんにゃくを食べるようにしてみましょう。

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