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身近な食べ物が漢方になる知恵

生活で便利な知恵
身近な食べ物が漢方になる知恵

普段何気なく食べているあの食材も食べ方一つで漢方薬に早変わり!?

桂皮と呼ばれる漢方薬があります。

でも、実はそれ「シナモン」の事だって知っていましたか?

陳皮と呼ばれる漢方薬があります。

でも、実はそれ「ミカンの皮」だって知っていましたか?

漢方薬と言われると、どこか「特別な薬草を乾燥させたもの」というイメージが強いのですが、実は結構身近な食材から作られていたりもします。

つまり、身近な食材こそ、「体を健康にする食べるお薬」だったりするのです。

今回は、身近な食材がどのように体に作用するのかを、昔ながらの知恵を借りて知っていきましょう。

食後のお茶は健康によかった!?

お茶

しばしば私たちは「食後の一服」と言って、ご飯を食べた後にお茶を飲んでゆっくりする事がありますよね。

実はこの食後の一服は万国共通、昔からある行為で、アジアやヨーロッパの先進国はもちろん、アマゾンの原住民などでも見られる行動なのです。

飲んでいるお茶は紅茶だったり、緑茶だったりするかもしれませんが(中にはコーヒーとか)、このお茶の中には基本的にフラボノイドやカテキンなどが含まれています。

これら、フラボノイドやカテキンは「歯垢の元」を分解してくれる働きがあるのです。

そのため、食後にお茶を一服することで、虫歯予防や口臭予防と言った「お口の中の健康」を促進してくれる働きがあり、また、お茶の成分によって胃液が促進、消化吸収を促すといった意味があります。

もちろん、他にも胃を休めたり、精神的に落ち着かせて血液を内臓に集中させるという効果があり、古来より人間は食後の一服を好んで行うようにDNAに組み込まれていたのです。

今は忙しい時代になり、食事も仕事をしながらだったり、ササッと食べられる物を食べて慌ただしく作業に戻るような生活が主流となってきましたが、体のためにも食後は「お茶」を一服するようにしましょう。

便秘の時はイチジクを食べる!?

イチジク

便秘の時にイチジク……と聞くと、まるでイチジク浣腸をするかのような印象を覚えますが、違います。

便秘の時には食物繊維の多い食べ物を食べるとよいと言われていますが、その中でも、イチジクは昔から整腸剤や解毒剤として使われてきたほど効果的だったのです。

科学的にもイチジクには便秘を解消する成分が含まれていると証明されており、胃腸が弱くて便秘がちの人ほどおすすめの果物なのです。

柑橘類やゴボウなどと違い胃腸に負担が来ることもなく、また、キャベツやレタスなどだとかなりの量を食べる必要が出てきてしまいます。

ですが、イチジクなら熟した物を2~3個食べるだけで十分効果が得られます。

もし、イチジクの青臭さが苦手……という場合は、ワイン煮などにして食べてみましょう。

【イチジクの赤ワイン煮】

材料

  • イチジク
  • 砂糖
  • 赤ワイン

作り方

  1. イチジクの皮を薄く剥き、半分に切って鍋に入れます。
  2. たっぷりの砂糖を入れ、イチジクが浸るくらいの量の赤ワインを入れます。
  3. 15分ほど煮込んだら完成。
  4. 残ったワインはヨーグルトなどに混ぜて食べても美味しいです。

赤ワイン煮

※ワインは煮沸しているためアルコール分が飛んでいるはずですが、アルコールに弱い方やお子様、車に乗る予定の方はご注意ください。

大根おろしは消化の助け以上の効果があった!?

大根

大根おろしなどを焼いた魚に添えたり、お肉に添えることによって、タンパク質を柔らかくして消化吸収の手助けとする方法は結構皆さん知っています。

ですが、大根には消化吸収の助けとなる以上の力が合ったのです。

大根に含まれるジアスターゼは、ヒスタミンの分解・代謝に役立つ成分でもあります。

ヒスタミンは蕁麻疹の原因になったり、くしゃみや鼻水をひいき起こすアレルギー反応の原因でもあります。

そんなヒスタミンは体の中でも生成されていたり、食材の中にうも含まれています。

人類の数%はヒスタミン不耐性といって、少量のヒスタミンに過敏に反応してしまったり、ヒスタミンを分解する酵素が少ない体質の人がいます。

そんなヒスタミンの分解を助けてくれるのが大根のジアスターゼ。

例えば、トマトやナス等の悪の強い食材はヒスタミンを含んでいたりするのですが、そんなときに一緒に大根を食べることによって、蕁麻疹が出にくくなる事もあります。

アレルゲンがしっかりわかっているわけではないのに、なぜか何を食べても蕁麻疹が出てしまうような人は、毎日少量ずつ大根を食べてみるとよいかもしれません。

因みに、大根は「上の部分」は甘みがあって、生食に適しているので、サラダや漬け物として。

中央部分は甘みがあるものの少々固いので、煮物に。

下の部分は辛みが強いので大根おろしとして使うと、料理もしやすくおすすめです。