自分で治したい【痔】の治療 まずは先人の知恵を試してみよう

ちょっと言い難い字の治療はまずは昔の知恵で対処してみよう

古来より日本は「正座」「胡坐」といった、地面に座る文化があり、また、今は少なくなりましたが和式トイレという形状から、日本人は痔になりやすい人種でありました。

そのため温泉などで痔の治療などを「湯治」としてやってきたのですが、今よりもっともっと生きるのに大変だった時代に、そうそう温泉に行く機会なんてありません。

そんな昔の人たちは、身近なものに痔の治療効果があるということを発見し、治療に充てていました。

イチジク浣腸ならぬイチジクの葉茎の煎じ汁

イチジク

肛門周辺が細菌に感染して炎症してしまうタイプの痔が「痔ろう」。

そして、肛門の内側・外側の静脈が何らかの影響でうっ血して、ぶよぶよと張れてしまうのが「いぼ痔」。

この二つのタイプの痔に効果的なのが「イチジクの葉茎」。

痔ろうの場合、炎症が治まってうずいている時に使用するのがベストなのですが、イチジクの葉と茎を細かく刻み、水で色が出るまでしっかりと煎じて(煮詰めて)その煎じ汁をガーゼに浸して患部に当てることで、肛門周辺の血行を促進。また、殺菌効果で幹部を清潔にしてくれるため、症状を改善してくれます。

ちなみに、排便時に力むことによって痔は悪化の一途をたどってしまうので、普段から食物繊維を多くとっておくことがお勧めされるのですが、イチジクの実は食物繊維が豊富で、便通を整えてくれるよい果実ですので、実も、葉も、茎も、余すことなくしっかりと使いましょう。

これからの季節にトウガンの種の煎じ汁

冬瓜の種

トウガンは「冬瓜」と書くことから冬の野菜と思われがちですが、多くの瓜科の植物と同じ、6月~9月が収穫時期の夏の野菜です。

ただ、保存がよく効き、冬でも流通されることから冬のイメージがついているという部分もあるでしょう

そんなトウガン。

種には消炎作用をもつサポニンが含まれており、トウガンの種を陰干しにして乾燥させたものを、生薬の世界で「冬瓜子(とうがし)」と呼ぶほど薬効効果を期待されています。

この冬瓜子の煎じ汁はむくみ解消や、打ち身の改善薬として利用されてきたのですが、外用薬として痔ろうや切れ痔にも有効とされています。

10gくらいの乾燥させた冬瓜の種を400㎖の水で10分煮詰め、その煎じ汁で痔を起こしている患部を洗うと、痛みや症状の緩和に役立ちます。

いつでもできるレンコンのしぼり汁

レンコン

レンコンは現代では365日いつでも買える便利でおいしい野菜。

そんなレンコンですが、そのしぼり汁は痔にも効果的。

便秘などで硬い便が何度も排便されると、肛門の粘膜が傷んで切れてしまうことがあります。

これが、文字通り「切れ痔」となるのですが、便秘がちな女性や排出する力の衰えた高齢者などに多く起こる症状です。

切れ痔は痛みはもちろんのこと、結構な量の出血を起こすこともあり、下着についてしまうようなことも。

そんなだらだらとした流血時には、このレンコンのしぼり汁が助けとなります。

レンコンをよく洗って皮ごとすりおろし、それをガーゼでしぼり、レンコンのしぼり汁を作ります。

そして、このしぼり汁をさらに新しいガーゼで浸して、患部に当てることで、レンコンに豊富に含まれるタンニンが止血してくれ、通常よりも早く出血が止まるはず。

そうして出血が治まったら、シャワーなどでしぼり汁を洗い流し、患部を清潔に保たせるようにしましょう。

清潔にといっても、消毒液をかけてしまったり、石鹸でごしごしと洗ってしまうと、肌や粘膜を守ってくれている常在菌まで殺菌してしまい、余計治りが遅くなります。

できるウォシュレットなどを使うなど、水だけで幹部をきれいにしていくようにしましょう。

どうしようもないときはもちろん病院へ

病院

痔は、その場所が場所だけにどうしても恥ずかしくて病院に行きにくいものですが、放っておくと肛門に複数の穴が空いてしまう「あな痔」や「嵌頓(かんとん)痔核」といった、激しい痛みを生じる状態になってしまうこともあります。

大した症状出ないときは、紹介した昔ながらの自然療法で対処していくことをお勧めしていますが、1週間たっても治らない、痛くて痛くて眠れない、貧血を起こすほど出血してしまっている、腫れた痔がズボンに触れて痛い、発熱してしまった等と、いつもと違う状況になったときは、恥ずかしがらずに病院へ行くようにしましょう。

今時の肛門科はプライバシーに配慮されており、女性には女医が当たったり、しっかりとパーティションで区切られていたりなど、恥ずかしくないようにできていますので、安心して治療を受けることができるでしょう。

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