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まだまだ暑い夏で火照った頭を冷やす昔の知恵

意外な使い道
まだまだ暑い夏で火照った頭を冷やす昔の知恵

頭痛・発熱に食べ物で頭を冷やす昔の驚きの知恵

年々上昇する夏の気温。

今では真夏になると昔より3~5度も気温が高くなり、アスファルトの影響もあって都心部では体感気温が45度にもなってしまいます。

熱中症で運ばれる人も増加し、体を冷やす知恵も必要となってきました。

もちろん、本格的な熱中症や炎天下での作業の時などは、現代医学・現代科学での体の冷却が必要となりますが、冷房が効いていてもまだ暑い部屋や、帰宅したばかりで身体が火照って頭が痛いとき、また、夏風邪による頭痛発熱の時などは昔からの『食材の薬効成分を利用した』手当方法で、手早く身体や頭を冷やしてみましょう。

手元に薬や冷却シートなどがない時。

薬を使うほどでもないとき。

冷却シートにかぶれやすい体質などの方にお勧めの方法です。

頭痛・発熱などの頭部の熱っぽさには「豆腐冷えピタ」

木綿豆腐

江戸時代、豆腐は1丁850円とお値段だけ見ると高価な食べ物のように思われますが、現代の4丁文もの大きさがあった庶民の味。

そんな豆腐は発熱の時に熱を吸い込んでくれるということで、庶民の手近な「冷えピタ」として使われてきました。

元々冷たい豆腐は、肌に貼ることによって冷却効果をもたらしてくれるため、火照った頭部の熱を吸収してくれます。

当時は「豆腐軟膏」なんて呼ばれていたという説もありますが、現代風に言うと「豆腐冷えピタ」。

そんな豆腐冷えピタの作り方をご説明します。

用意する物は……。

  • 木綿豆腐……1/2丁
  • 小麦粉………適量
  • ガーゼ
  • ティッシュペーパー
  1. 豆腐は出来る限り硬めの物が良いのですが、木綿豆腐1/2丁に、重しをしてしばらく置いておき、水気を十分に切ることでしっかりとした 硬さが出ます。
  2. その後、水気を切った豆腐に小麦粉を加えて、耳たぶより少し柔らかいくらいに練っていきます。
  3. ガーゼを広げて、その上にティッシュを敷き、そこに小麦粉を混ぜた豆腐を厚さが1~2センチくらいになるように広げます。
  4. さらにティッシュを乗せて、万が一水がしみだしてきても問題ないようにして、ガーゼをたたみ、額に当てれば完成。
  5. 大体2~3時間ほど冷却効果が持続します。

注意点としては、乳幼児の発熱の場合、豆腐冷えピタだと冷やしすぎてしまうこともあるため、次に紹介する「野菜枕」が効果なし……と判断した時にこちらの豆腐冷えピタを試してみることをお勧めします。

また、もちろん大豆アレルギーの方の場合、皮膚に貼っただけでもアレルギー症状が出る可能性もありますので、その場合は使用しないようにしましょう。

残り野菜の超有効活用法「野菜枕」

青菜

豆腐冷えピタよりもマイルドに、そしてより節約性のある頭部の冷却には切れ端野菜で作る「野菜枕」がおすすめ。

ホウレンソウや小松菜、キャベツの外側の葉など、青菜なら何でもOK。

もちろん、冷蔵庫に入れていて萎びてしまったものや、ちょっと痛んでいて料理には使いたくないものなど、捨ててしまう部分を使えばよいので節約にもなります。

野菜には自らを冷たくさせようとする働きがあり、また、野菜自体も冷たいため、身体の熱を緩やかに吸収してくれるのです。

そんな野菜枕の簡単な作り方がこちら。

用意する物は……。

  • 青葉(いらない歯切れ野菜を集めたものでOK。だいたい200g~300gほどあれば足ります)
  • 布袋(ガーゼでもOK)
  • タオル
  • ビニールシート(もしくはLっサイズのジップロック等)

作り方はとても簡単。

  1. 残った青菜などを大き目のざく切りにします。
    この際、細かく切ると使い心地は良くなりますが、冷却効果は早めに薄れてしまいますし、大きめに切ると冷却効果の持続時間が伸びる代わり、頭を乗せたときのボコボコ感が気になるかもしれませんので、自分でちょうどよい大きさに切りましょう。
  2. ざく切りにした野菜を布袋に入れて、平たくし、さらにタオルを巻きます。
  3. 枕や布団が濡れないようにビニールシートをかぶせるか、もしくは野菜袋をジップロックに入れて空気を抜いてしっかりと封をして完成。

いつも使っている枕の上に置いて、緩やかに後頭部を冷やしていきましょう。

野菜がしんなりして熱を吸収しきれなくなったら交換時です。

ビワの葉湿布で筋肉のほてりまで冷やす!?

ビワの葉

ビワの葉は鎮静作用などがあり、色々な症状に使える優れた薬草なのですが、緩やかな解熱作用もあります。

そう、解熱+鎮静作用と言えば「冷却シップ」と同じ働き!!

筋肉疲労の回復や、こりをほぐす作用もあるため、頭痛や発熱で頭部を冷やしたい他にも、運動後のほてりや筋肉疲労予防にも最適です。

使い方は簡単で、ビワの葉を一枚用意して、葉の表側を患部につけるだけ。

例えば、頭部を冷やしたい場合は、額と首の後ろに貼ったり、ふくらはぎを冷やしたい場合はふくらはぎを挟むように左右につけたり……。

ポイントは、使うビワの葉は新芽ではなく、色の濃い、古い葉を選ぶこと。

ビワの葉は古い葉ほどその薬効成分が強くなるのが特徴なのです。