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外遊びの時期に「虫刺され」と「トゲ」の対処法

生活で便利な知恵
外遊びの時期に「虫刺され」と「トゲ」の対処法

便利な先人の知恵で虫刺されもトゲのケガも怖くない

暖かくなる春先から夏にかけて。

そう、これからの時期から半年近くは外遊びが多くなるシーズン。

ハイキングやバーベキュー、山や川、公園や土手を歩いていても気持ちが良くて楽しい一時が過ごせる一方で、虫刺に指されてしまったり、いつの間にかトゲが刺さってしまうと言うトラブルも多くなってしまうでしょう。

虫刺されもトゲも、大したものではないのですが、場合によってはもちろん大事になってしまいますし、小さな子どもにとっては楽しい時間が大泣きの時間になってしまうほどのダメージでしょう。

そんなアウトドアでのトラブルに強いのが「先人の知恵」。

昔は虫除けスプレーも消毒液もない時代。

しかも昔の人は家で遊ぶ、家で引きこもるなんて、貴族の一部の人以外はあり得ないことなので、ケガや虫刺されなんて日常茶飯事。

そんな先人の知恵は、手軽に、安全に、あっという間に深いな症状を和らげてくれるでしょう。

虫刺されには夏の植物と秋の植物!?

蚊はもちろん痒くなってしまって不快なのですが、アブやアリガタバチなどに刺されてしまうと、かゆみを通り越して「痛み」すら感じてしまいます。

これは、虫が持つ毒にやられているというよりも、私たちの体に備わったアレルギー反応の一部のせいなのですが、どちらにしても辛いもの。

そんな辛い症状を和らげてくれるのが、天然の植物。

そう、ヒルガオと柿なのです!!

ヒルガオは「昼間に咲く」アサガオのような花で、よく砂浜で見られる「ハマヒルガオ」で知られているかもしれませんね。

また、柿は秋の食べ物の代表格。

農家や人様の庭先以外にも、山などには未だに天然の柿がたくさん残っています。

ヒルガオも柿も春~秋にかけての植物。

そして虫が多くなるのも春~秋。

地球というのは不思議と、ちゃんと対処方を残してくれているのですね。

そんなヒルガオと柿。

虫に刺されたときはどのように使えば良いのでしょうか……?

ヒルガオは葉っぱで

ハマヒルガオ

ヒルガオの葉には、虫刺されのかゆみを和らげる働きのある成分が含まれています。

ですので、虫に刺された時は、ヒルガオの葉を摘み、くしゅくしゅと葉を揉んで出てきた緑色の汁を虫刺され箇所につけましょう。

場所によってはハマヒルガオが自然保護のために採取禁止となっているところもありますので、ご注意ください。

虫刺されに使う柿は渋い方が良い!?

青柿

柿には甘い柿・青い柿・渋柿とありますが、虫刺されに効果があるのはこのうち、渋みがある「青い柿」と「渋柿」。

青い柿は渋柿と同じとても食べられないくらいの渋みがあります。

この渋は「タンニン」が元となってできた渋なのですが、このタンニンこそが虫刺されの炎症を鎮めてくれる成分。

山などを歩いていて虫に刺された場合、青い柿を見つけたら、指された場所に水筒の水を流し、切った青い柿の断面を擦りつけてみてください。

もし、かゆみ止めなどの成分に弱い場合でも、青い柿を皮ごとすりおろした絞り汁を密閉容器に閉じ込めて持って行けば、天然の虫刺されの塗り薬になりますのでおすすめです。

渋柿も同様にその汁でかゆみを抑えることができるのですが、渋柿、青い柿のこの汁は「柿渋」と言って、次第にどろりとした黒液体に変わるのですが、何年も保存が利く上に、薬としての成分は損なわれません。

昔の人は、山に行くときなどはこうした「柿渋」を持って出ていったそうです。

とげ抜きは無理せずあの食べ物で!?

木々の側を歩いていて困るのは「トゲ」が刺さってしまうこと。

歩いていてトゲが刺さるのはもちろんですが、子どもの場合落ちている木の枝を触る、トゲのある草を触る、大人でも割り箸なんかのささくれでトゲが刺さってしまうことがありますよね。

こういったことは当然ながら大昔から人々を悩ませてきたことなのですが、昔の人はこうしたトゲを無理矢理「抜く」のではなく、食材の持つ「押し出す」「吸い上げる」といった力を利用して、簡単に、安全に抜いていたのです。

ハチミツで押し出す!?

ハチミツ

とげ抜きに使える食材その1は「ハチミツ」。

あんなベタベタしたものが!? と思いますが、ハチミツをトゲの上に塗ってしばらくすると、ハチミツが傷ついた皮膚の再生を促し、傷口がトゲを押し出してくれるのです。

待ち時間は経ったの10分!!

もちろんアレルギーの心配のある1歳以下の子どもには使えない技ですが、トゲを抜こうと無理矢理皮膚をほじるよりも、ずっと効率的で、痛みの少ない方法です。

そば粉の酢練りとは!?

そば粉

そば粉にお酢を入れてドロドロになるまで練ったものを「そば粉の酢練り」と言うのですが、大昔から日本人の間でこのそば粉の酢練りはケガの手当方法として利用されてきました。

そば粉の酢練りをトゲの刺さった部分に塗っておくと、そば粉とお酢による「水分を吸い上げる力」によって皮膚の水分ごとトゲを吸い上げてくれるのです。

こちらも10分ほど放置すればトゲが抜けていることがほとんどですので、そのあとは普通に傷口を消毒知れば問題なし!!

安全で、簡単なトゲ抜きの方法でした。