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油だけじゃない「エゴマ」で得られるビタミン類

健康の知恵袋
油だけじゃない「エゴマ」で得られるビタミン類

老化を防ぐ「エゴマ」は民間薬として用いられた歴史もあった!!

ここ数年「エゴマ油」という油が健康に良いとして取り沙汰されていますが、このエゴマ油を作り出しているのが「エゴマ」。

エゴマはシソ科の一年草で、青じその亜種のような物です。

食べると十年長生きできるという話から、「ジュウネン」という名前で呼ばれている地方もあるほど、栄養価が高く、日本ではゴマよりも古くから利用されてきたほど。

歴史をさかのぼると、縄文時代にクッキーのような物として食べられてきたという文献もあるほどで、その栄養価は折り紙付き。

一時、菜種油の普及によって、エゴマ油はかなり衰退してしまいましたが、韓国料理では今も昔もメジャーな食材として利用されていました。

現在ではエゴマ油に含まれるα-リノレン酸が他の食用油と比べものにならないほど多いとして、再び脚光を浴びています。

そんなエゴマ油の元となっているエゴマ。

美味しい食べ方や注意ポイントはどのようなものでしょう。

エゴマに含まれる主な栄養素と効果

エゴマ

エゴマにはβカロチンやω-3などの脂肪酸が豊富。

脂肪酸と聞くと体に悪そうなイメージがありますが、これらの脂肪酸は体の酸化を防いで、免疫力まで向上させてくれる、アンチエイジング機能に優れたもの。

エゴマはシソ科とはいえ、特有の香り(ペリケラトン臭)があり、苦手に感じる人も多いのは事実。

ですが、韓国や朝鮮ではむしろ好まれ、焼き肉などと一緒に食べられることが多々あります。

また、葉を酸っぱい醤油で就けた常備菜としても美味しく食べられるため、ぜひ臭いで嫌がらずに食べていただきたいところ。

さらに、エゴマ油に一番多く含まれるα-リノレン酸は、体に入るとEPAやDHAに一部変換されるため、動脈硬化予防などにも効果的と言われています。

エゴマの旬と保存方法

エゴマ

エゴマの旬は夏。

6月~8月が旬になり、その時期であれば、「油」ではなく生のエゴマの葉っぱが手に入ることがあるでしょう。

鮮度のよいエゴマの葉は、一瞬見間違えるほど大葉に似ており、鮮度の良さも大葉と同じ要領で見分けていきます。

おすすめなのは「鮮やかな緑色」であることと「みずみずしく、葉っぱがピンとしているもの」です。

間違っても、葉の周囲が黒ずんでシナシナになっているものは選ばないようにしましょう。

保存方法も大葉やシソと同じで、湿らせたキッチンペーパーに挟んで、容器に入れて冷蔵庫に入れるようにしましょう。

乾燥が苦手なので、そのまま冷蔵庫に入れておくと、あっという間にカサカサになってしまいます。

エゴマの葉のおすすめ+食材

【+「お肉」で血栓予防に】

サムギョプサル

お肉を食べて血栓予防になるなんて驚きですが、実は、お肉とエゴマの食べ合わせは健康増進法。

ω-3系脂肪酸がたくさん含まれているエゴマは、肉と一緒に食べることで脂質の代謝がよくなるため、動脈硬化予防や生活習慣病予防にとてもよいのです。

焼き肉で有名な韓国料理。

その際一緒に出てくることで有名な「サムギョプサル」。

そこで一緒に出てくるサンチュと共に出てくる葉っぱがエゴマの葉なのです。

独特な香りのあるエゴマの葉ですが、焼き肉と食べると大して臭いは気にならなくなります。

また韓国のエゴマの葉は日本の物より一回りから二回りも大きいため、エゴマの葉に直接お肉を包んで食べる事も多いのです。

食べたかもそのまま。

焼き肉をエゴマの葉で巻いて食べるだけ。

栽培する際に、あまり葉を摂り過ぎるとエゴマは実をつけなくなってしまうため、エゴマの葉の流通量は低いのですが、自宅で育てるのはとても簡単な野菜なので、ぜひ、家で育てつつ、お肉料理と一緒に食べるようにしましょう。

【+「シナモン」+「しょうが」+「ネギ」で最強の風邪薬スープに?】

中華スープ

体を温めるシナモンとショウガ、そして、喉にもよい殺菌成分の王者長ネギを入れたスープにエゴマを足せば、免疫力も向上する、最強の風邪薬(スープ)に。

作り方は、中華スープの素を入れた湯に、シナモンを一降り、ショウガとネギを少量刻んで入れて、そこにエゴマの葉を刻んで入れるだけ。

もし、エゴマの葉がなかった場合は、エゴマ油をほんの一垂らし入れるだけでも、効果のほどが断然変わりますのでおすすめです!!

エゴマの注意ポイント

エゴマはエゴマ油があるために勘違いしやすいのですが、実は熱に弱いのです。

加熱することによって酸化しやすいため、エゴマの葉を食べる時はもちろん、エゴマ油に関してもさっと火を通す程度に止めておいた方が良いでしょう。

エゴマ油を食べる方法としておすすめなのは、野菜の上にかけてドレッシングのように使ったり、スープの中に一垂らしするような食べ方でしょう。