現代に残したい「ぬか」にまつわる色々な裏技

「白米」が主流になって百有余年 今から見直そう「ぬか」のパワー

安土桃山時代辺りまで白米よりも玄米が主流であった日本の主食。

ですが、江戸時代になり白米が主流になってくるとビタミン不足により「脚気」という病気が流行。

江戸以外の田舎ではまだ玄米が主食であったため、当時はこれを「江戸病」と呼び、粋な物としてもてはやしていましたが、現代の主食もまた白米。

さすがに、多種多様な食材や豊富な肉類により脚気になる人はほとんどいませんが、やはりぬかを欠いてしまったことによる栄養の偏りは否めません。

今回はそんな「ぬか」の裏技や豆知識などをお伝えします。

ぬかの栄養とその効果

米ぬか

  • フィチン酸=ガン予防
  • イノシトール=カルシウムの収集促進、コレステロール改善、脂肪肝や動脈硬化予防
  • フェルラ酸=抗酸化作用(ポリフェノールの一種)
  • Y-オリザノール=自律神経失調症・更年期障害・腫瘍に効果があるとされ、治療薬としても使われている。
  • 食物繊維=整腸作用
  • 植物性コレステロール=悪玉コレステロールの排出を手伝う。
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ナイアシン
  • カリウム
  • カルシウム
  • リン

このようにたくさんの栄養と効果がある米ぬか。

玄米の栄養素の9割が米ぬかに入っていると言われているのもわかる気がしますね。

特筆すべきはビタミンB1。

実は脚気とはビタミンB1が不足することで発症する病気で、ビタミンB1が不足すると「疲れやすい」「食欲がなくなる」といった疲労感から、「イライラする」「やる気が起きない」「集中力が欠ける」といった精神面にも影響が及びます。

また、神経や心臓に関連する症状が出る場合もあります。

このビタミンB1。
インスタント食品や清涼飲料水を取ることによって、不足するどころか体の中で無駄に消費してしまうこともあり、現代人には不足しがちな栄養素と言われています。

米ぬかの使い方色々

【ぬか床に】

ぬか床

ぬかと言えば「ぬか漬け」。
ご飯のおかずにもビールのおつまみにもぴったりの、ぬか漬けを作るために必要な土台ぬか床は、もちろん米ぬかから作られます。

野菜にぬかの栄養素が入り込む上に、発酵による乳酸菌も生まれるため、日本人にとって最強の栄養食とも言えます。

因みに、ぬか床は毎日1回はかき混ぜる必要があるのですが、これは、雑菌の繁殖を抑えているのではなく、乳酸菌や塩分に強い「酪酸菌」という菌の繁殖を防ぐため。

この酪酸菌、繁殖してしまうと、靴下のような悪臭がでてしまう原因になってしまうのですが、酸素にとても弱いのでかき混ぜて空気に触れるとすぐに死滅してしまうのです。

そのため、一日一回かき混ぜることによって、この酪酸菌の繁殖を防ぎ、臭い臭いがでないようにしていたのです。

【タケノコの渋み取りに】

タケノコ

タケノコはそのまま食べるとしたが切れたのかと思うほど渋みがあり、本当に土から出したてではない限り刺身などにはしませんよね。

これは、タケノコに含まれるアミノ酸の一種が酸化してホモゲンチジン酸とシュウ酸になることで生じる渋みなのですが、米ぬかに含まれるカルシウムがホモゲンチジン酸さんと結合する力があるため、タケノコを水茹でする際に一緒に入れると、渋みが取れるというわけなのです。

【肌のシミとりに】

浴衣美人

米ぬかには油分も多く含まれているのですが、その中にあるγ(ガンマ)-オリザノールという成分は、抗酸化力が強く、皮膚の温度を向上させ、また、紫外線を吸収する働きがあります。

その他、ビタミン群やミネラル類も豊富なため、肌にとって素晴らしい効果をもたらします。

昔の人は米ぬかを木綿の布で包み、それで顔や体を洗っていたのですが、それでシミ予防や角質も取れていたため、日焼け止めがない時代でも日本人の肌は美しいと言われていたのです。

因みに、米ぬかを入れた袋で顔や体を洗うだけではなく、米ぬかに小麦を混ぜ水で溶いた物をパックとして使っても十分効果を得ることができます。

【その他の米ぬか活用法】

  • 洗剤代わりにお皿やお鍋を洗う。
  • 果物や野菜のワックス落としに。
  • 水分を漉して化粧水に。
  • 袋に入れて入浴剤に。
  • 床のワックス代わりに。
  • 家庭菜園の肥料に。
  • クッキーの材料として。

どうせ捨てるものなら……。

せっかくなら玄米入りご飯を毎日食べたい物ですが、基本的に売っているお米は白米ばかり。

それならば、精米所などから米ぬかをもらったり、玄米を購入して精米した米ぬかを色々なところで、色々な方法で活用していきましょう。

 

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