日本人の髪は日本人の祖先の知恵で美しくなる

世界でも美しいと言われている日本人の髪を古来からの知恵で更に美しく

美髪(びはつ)。

古来より、黒くつややかな髪を美としてきた日本人は、世界でも有数の美しい髪の持ち主だと言われています。

まっすぐとコシがあり、黒いメラニンのおかげでつややかで、しかも実は痛みにくい髪質なのが特徴です。

欧米人のようなブロンドにあこがれる日本人女性は多いのですが、もっとこの黒髪を誇りに思っても良いでしょう。

そんな美しい髪の手入れですが、古くは平安時代から、日本人女性は試行錯誤をしてよりよい方法を編み出してきました。

先人たちの髪の手入れ方法は、今の時代の荒れた髪の手入れ方法としても十分に通用し、それでいて自然にも身体にも、お財布にも優しい方法。

ぜひ、一度日本ならではの手入れ方法を学び、痛んだ髪に試してみてください!

椿油は平安時代から日本人の髪を支え続けてきた

椿油

平安時代は長く美しい髪が美の基準として、日本史上の中で最も髪の美しい髪が求められた時代です。

そんな平安貴族の女性はまさに「髪は女の命」。

とは言え、足元にまで届く長髪を洗える日は年に数回……。

シャンプーもリンスもなく、大きな木のクシでとかすのが精々だった彼女たちは、花の油……「椿油」でその美しさを維持し、嫌な頭の匂いを消していました。

椿油には「オレイン酸」が含まれており、これが髪の潤い、ツヤ、ハリを保ってくれるのです。

さらに、椿油はオイルなだけあり、紫外線から髪を守ってくれる役割も果たしてくれるのですが、現代ではドライヤーの熱からも髪を守ってくれるため、髪が長くてドライヤーに時間がかかる人ほど椿油がおすすめ。

因みに、この椿油、古くは777年、遣唐使ならぬ渤海国使(現ロシアの沿海地方を治めていた国)が国に帰る時に椿油を所望したので、贈ったという記述が残っているほど歴史あるもので、日本人女性のロングセラー中のロングセラー。

中でも長崎や伊豆諸島産の椿油は純度が高く、日本人だけではなく、諸外国の女性からも愛されています。

椿油を個人で絞り出すのはとても難しいのですが、椿油はそれだけで意外と手軽な値段で売られているので、ぜひ一家に一本用意しておいても損はないでしょう。

うどんのゆで汁は驚きの効果をもたらす!?

うどんのゆで汁

椿油は平安を過ぎ、戦乱の世から江戸へ、そして明治時代になっても多くの日本人女性の美髪の源として愛用されてきました。

ですが、太平洋戦争時に燃料としてゼロ戦を飛ばすために使われるようになり、一気に不足。

同時に、日本人女性が頻繁に髪を洗うようになったのは、日本髪をやめてただのお団子頭やみつあみをするようになった明治時代から。

せっかく髪が洗えて清潔にできるようになったのに、手入れの椿油がなくなってしまっては美しい髪が保てません。

そこで、物資不足の時代に目を付けられたのが『うどんのゆで汁』。

驚きかもしれませんが、これが予想以上に美髪効果のある手入れ方法だったのです。

実は、うどんの元である小麦粉のタンパク質成分『グルテン』はうどんのゆで汁にたっぷり溶けだしており、髪の毛のタンパク質と結びつくことによって、つややかでサラサラの髪にしてくれるのです。

貧困の中から生まれた知恵だったのですが、現代でも下手なヘアクリームより効果があり、体に優しいとあって、うどんを茹でた日はうどんのゆで汁ヘアパックをする女性もいるほど。

やり方は簡単です。

ゆで汁をペットボトルなどにとっておき、入浴時に髪をシャンプーした後、少し温めておいたゆで汁をたっぷりと髪にもみこんで、5分ほど置いてから再びシャワーですすげば完了。

コンディショナーの代わりに使える技なのですが、コンディショナー後にヘアパックとして利用しても、より一層の髪の毛ツヤツヤ経験が得られるでしょう。

沖縄地方では黒砂糖で髪を紫外線から守っていた

黒砂糖

平安時代の貴族が椿油で髪を守っている頃、琉球王国……つまり沖縄はまだ縄文文化。

琉球王国として、独自の文化が花開いたのは大体室町~江戸時代の初期頃。

その当時から沖縄ではサトウキビの栽培が盛んだったのですが、私達が普段「砂糖」として認識している白い砂糖は、精製された「ショ糖」と呼ばれる糖質。

そのため、あまりミネラルもアミノ酸なども含まれていないのですが、サトウキビを絞ってそのまま固めた黒砂糖は「タンパク質」「ミネラル」「アミノ酸」等が豊富に残っています。

そんな黒砂糖を、サトウキビの王国である琉球王国の女性が見逃すはずがありません。

今でも沖縄では黒砂糖とハチミツを混ぜたヘアパックをメニューに取り入れているヘアサロンもあるくらいなのです。

髪のダメージ回復の他に、パサつきを防ぎ、髪に潤いをもたらしてくれる黒砂糖ヘアパックは、黒砂糖が手に入りやすい現代では本土の人間でももちろんできます。

粉末の黒砂糖に水を加えてペースト状にし、濡れた髪に黒砂糖ペーストを全体にもみ込んで5分放置。
その後、ぬるま湯で髪を流してから、いつもと同じようにシャンプーをしていけば完了

たったこれだけで、夏の日差ダメージの修復も促してくれる、優れた先人たちの知恵。

高くて、香りの強いヘアケア製品が苦手な方は、ぜひ、これらナチュラルなヘアケア方法を試してみてください!!

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