イライラする前に「昔の知恵」で穏やかな自分を取り戻そう
なにかとイライラすることの多い毎日に昔の知恵でストレス緩和
- 辛い満員電車。
- もたもたする歩行者。
- 理不尽なお客や上司。
- 言う事を聞かない子供。
どんなに穏やかな生活をしようとしても、どうしても、なにかイライラしてしまうことが降りかかってきてしまいます。
もちろん、自分としては穏やかな毎日を送りたいのですが、日常のどうでもよいことでイライラっとしてしまうものです。
特に普段はなんでもないことなのに、起こりぽくなってしまったり、気に障ってしまう時は、ほるオンバランスが乱れて居たり、カルシウムが不足して神経が高ぶっている場合も。
昔は今よりももっとおおらかな毎日でしたが、同時に非常に理不尽でストレスのかかる生活でもありました。
そんな昔の人たちの知恵を借りて、日常のイライラを穏やかにスルーできる方法をお伝えします。
菊のジュースは平安貴族の愛飲茶
「菊のジュース」と聞くと、「菊でジュースが作れるの!?」という驚きと、「なんかすごく高貴な感じがする」という2つの意見に分かれるかもしれません。
事実、菊は平安時代から料理に使われており、当時、頭痛や目の疲れ、不眠に悩む貴族がこぞって「菊の花を乾燥させたものを詰めた枕」だったのです。
菊の花は乾燥させてもかぐわしい香りが漂い、その香りの元のカンファーという成分が神経を鎮め、心を穏やかにさせてくれるのです。
そんな菊を現代風にジュースにした「菊ジュース」は頭がスッキリする成分も含まれており、なにより、恐らく平安時代に作られたものよりずっとおいしいでしょう。
【菊ジュースの作り方】
■材料■
- リンゴ……1/2
- 食用菊……5輪
- レモン汁……小さじ1/2
- 水……70ml
■作り方■
- リンゴの種を除き、刻んでジューサーに入れる。
- 食用菊は花びらをほぐし、レモン汁・水と合わせてジューサーに入れて、スイッチを入れる。
- しっかり混ざったら菊ジュースの完成。
香りもよく、菊の味もリンゴとレモン汁で誤魔化されるので気にならないでしょう。
青紫蘇茶は生薬レベルの鎮静効果
青紫蘇のあの独特の香りは「ベリルアルデヒド」と呼ばれる成分で、人間の神経を落ち着かせる効果があります。
また、青紫蘇にはビタミンCやカルシウムが豊富で、漢方では「紫蘇葉」という乾燥させた紫蘇の葉を昇格として使っているのですが、主な効果は鎮静作用です。
そんな青紫蘇は乾燥させてお茶にするのも良いのですが、洗って、粗く刻んで、そのままお湯に入れて「青紫蘇茶」として飲むと、より効果的。
リラックス効果や疲労回復効果はもちろん。
豊富なビタミンB1を体に取り入れることもできます。
因みに、青紫蘇茶に少量の塩を入れると、昆布茶のようなより飲みやすいお茶になりますので、おすすめです。
世界でも有名玉ねぎの薄皮の煎じ汁
玉ねぎには硫化アリルというイライラを抑え、心を穏やかにしてくれる成分があります。
そのため、世界各国で「枕元に玉ねぎをおいておくと安眠できる」「玉ねぎの薄皮を枕にする」などといった民間療法のような知恵が根付いているのです。
そんな玉ねぎは、日本では、薄皮を煎じ汁にして飲むのが昔からのセオリー。
玉ねぎには神経の高ぶりを抑える効果のあるビタミンB1もあり、枕元に置いておいたりするよりも飲んだ方が効果的。
昔は玉ねぎの薄皮は捨てずにお茶として使われていたのが、こういった理由からなのです。
- 作り方は簡単で、捨てずにとっておいた薄皮一握りを、1Lの水と共に煮詰め、その水が半分になるまで煎じていきます。
- 水も茶色くなり、しっかり煎じることができたら、煎じ汁を漉して、寝る前に100mlを目安に飲んでみましょう。
ただし、玉ねぎの煎じ汁は苦味が強いため、水で薄めたり、場合によってはハチミツを加えて飲むのもおすすめです。
因みに、この玉ねぎの煎じ汁。冷蔵庫に入れれば5日ほど持ちますので、作ったらきれいに洗ったペットボトルなどに入れて保存しておきましょう。
意外にも干しシイタケ茶は鎮静作用あり
シイタケ茶……つまり、干しシイタケ茶には、ビタミンDが豊富に入っています。
緊張や興奮を抑えてくれる天然の精神安定剤であるカルシウムは、ビタミンDがなければ吸収できません。
そのビタミンDを補うのが、太陽の力をたっぷり蓄えた、干しシイタケなのです。
干しシイタケ=だし汁というイメージが強いのですが、昆布茶などもしょっぱくておいしい「お茶」になります。
干しシイタケの戻し汁をとっておき、湯呑に入れて、塩を少々加えて飲むと、ほのかな甘さと濃厚な干しシイタケの香りが心を穏やかにさせてくれます。
どうしても、お茶として飲みにくい場合は、ご飯に梅干しをのせて、その上から干しシイタケの戻し汁をかけて、お茶漬け風にして汁ごといただくという手もあります。