野草で楽しむ自然のお茶の知恵

費用もタダ! 楽しくおいしいお茶を飲む健康の知恵

今ではペットボトルに入って売られているお茶類。

緑茶ではなくとも、多種多様な種類のお茶が手軽に手に入るような時代になりましたが、少し前まではお茶と言えば自分たちで野草を摘んで、乾燥させて茶葉にしたものを煎じて飲むのが当たり前でした。

当然、お茶代もかからず、節約生活にはぴったり。

しかも、嬉しいことにこうした野草のお茶は健康にも最適。

そんな野草のお茶の作り方を、先人たちの知恵からご紹介します。

タンポポは最も身近でおいしい野草

タンポポ茶

タンポポは道端にも咲いており、アスファルトの隙間から根を張るほどの生命力の強い野草。

そのため、タンポポは肝臓病予防・心臓病予防・ホルモン分泌促進作用・利尿・解毒作用・胃腸の強化の他に、痔の改善にもよいとされて、漢方薬的な扱いもされてきました。

タンポポは「葉」「花」「根」のすべて余すことなく食べられることができ、体を温めて、血行を良くする作用があるため、胃や肝臓、心臓などの血流を良くし調子を整えてくれる手伝いをしてくれると言われています。

他にも、ホルモン分泌作用もあるため、昔は母乳の出の悪いお母さんに進めて飲ませたお茶でした。

もちろん、カフェインも入っていないので安心して飲めますし、それなのに利尿作用があるため、デトックスにも優れています。

そんなタンポポ茶の作り方ですが、漢方薬として利用する時は、根っこの部分を乾燥させて使います。

  1. 花が咲く前のタンポポを根っこごと掘り起こして、根の部分を切り取ります。
  2. 良く洗い、1センチくらいの長さに切ったら天日でしっかりと乾燥させます。
  3. その後、焙煎し、熱湯を注ぎ蒸して出せば、タンポポ茶の完成。

もちろん、葉や花も食べられますので、丸ごときれいに洗って、切って、天日干しにして焙煎すれば飲むことも可能。

その場合、黄色い花が美しいお茶になります。

苦味と香りが身体に効果的なヨモギ

ヨモギ

ヨモギもタンポポと同様、身近な薬草。

沖縄では現代でも「フーチバー」と呼ばれて、野菜として売られているくらい身近な野草で、ヨモギに含まれているタンニンは解毒作用があるとされています。

身体を温め、血液の循環を良くし、鎮痛作用、腹痛、下痢止めとしても効果がある他、昔は「回虫」の予防薬としても食べられていました。

そんなヨモギですが、河川敷や山林なんかに入ると今もそこらに自生しています。

  1. そのヨモギの葉を5~6枚採って、洗って、しっかりとキッチンペーパーなどで水気を取ります。
  2. 乾いたヨモギをティーポットに入れて、熱湯を注ぎ10~20秒ほど蒸らして完成。
  3. ただし、ヨモギ茶は冷めると味が落ちて、香りも薄くなってしまいますので、飲むときは葉を必要な分だけ持ってくるようにしましょう。

もし、常に手元にヨモギを置いておきたい場合は、たくさん摘んで、洗って乾燥させ、タンポポ茶同様天日干しにして乾燥させるか、いっそのことお庭にヨモギを植えてしまいましょう。

野草なので、タンポポ同様ほっといても育ちやすいので、プランターでも簡単に栽培することができます。

生でも食べられるドクダミでデトックス茶

ドクダミ茶

ドクダミは夏の代表格な野草ですが、十薬と呼ばれており、昔から漢方薬として珍重されてきました。

ドクダミはその名の通り、解毒作用……つまりデトックス作用に優れ、アンチエイジング効果や美肌効果、便秘解消にも良いとされています。

  1. 夏の野草として有名ですが、ドクダミ茶として使うなら5月下旬ごろの、白い花が咲いたドクダミが詰み時。
  2. ドクダミの葉を摘んで、良く洗い、パリパリになるまで陰干しします。
  3. この時点であの独特の匂いはなくなるのですが、さらに匂いが気になる方は焙煎してみましょう。
    青臭さが取れて、よい香りに代わります。

それを急須に入れて、熱湯を注いで蒸らせば、デトックスドクダミ茶の完成。

ベトナムなど、東南アジアではドクダミを生でサラダとして食べるところもありますが、あの香りに慣れていない日本人にはこのようにお茶にして飲むのがベストです。

野草をお茶にするときの注意点

どこにでも咲いているタンポポ・ヨモギ・ドクダミですが、その分採取場所には注意が必要。

車が通る道端などは排気ガスなどで汚染されているため、洗ったとしてもあまりおすすめはできません。

できる限り自然な状態に近い、山林や野原、河川敷などで採るようにしましょう。

また、タンポポやドクダミは間違えることはあまりないのですが、ヨモギの若葉は「猛毒のトリカブト」と似ているという問題があります。

トリカブト

※これがトリカブトの葉。とてもヨモギに似ています。※

ですのでヨモギを採取する際は……。

  1. 日当たりの良いところに自生しているか(トリカブトは湿気のあるジメジメしたところを好みます)
  2. 葉の裏が白いか(トリカブトは裏も緑色で、葉がツヤツヤしています)
  3. ヨモギ独特の香りがするかどうか。
  4. 黄色い花が咲いているかどうか(トリカブトの花は渋い紫色です)

この4点をしっかり確認した上で、自己責任で採取するようにお願いします。

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