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夏はお腹が冷えやすい!「きゅ~」っとなったら先人の知恵

健康の知恵袋
夏はお腹が冷えやすい!「きゅ~」っとなったら先人の知恵

冷たい物ばかりを食べる夏はお腹が冷えやすい! そんな「きゅ~っとお腹」に優しいレシピを紹介

夏は暑いからと言って、冷たい飲み物・食べ物を摂取しがち。

しかも、そこにクーラーの冷たい風が当たったり、プールなどで身体を冷やしてしまうと、体の表面だけではなく内臓から冷えが来てしまいます。

特にお腹が冷えてしまった場合、お腹がキューっと痛くなること間違いなし。

夏はお腹の弱い人ほど気をつけていきたい季節だったのです。

そんな夏場の冷えによる下痢や腹痛には、先人の知恵が重宝します。

お腹が冷えていることが原因の下痢なので、お薬を飲むのはちょっと……。
でも、できることなら早くこの腹痛から逃れたい。

そんなときに、とても便利でおいしいレシピをご紹介します。

万能・梅と葛で作るおいしい常備「おやつ」

梅干し

夏場のお腹の冷えは、大昔の人でも当然悩まされることがありました。

「クーラーも氷もない時代なのに!?」と驚かれるかもしれませんが、今よりももっと気温が低かった時代、クーラーはなくとも温帯の日本はそこまで熱くならず、むしろ冷たい川の水や井戸の水で洗濯などをしなくてはならなかった昔の人は、夏場の冷えに悩まされることも多々ありました。

もちおん、お腹が痛くなったからと言ってお薬を飲めるわけでもありません。

高級なお薬に代わって冷えたお腹を癒してくれたのは、『梅葛』。

風邪や解熱の際に身体を温める素材としてよく使われる「葛」ですが、実は整腸作用もあり下痢止めとしても使われてきた歴史があります。

また、夏場に作り始める梅干しは殺菌作用に優れ、塩分もあることから、大昔から食あたりや下痢、腹痛の常備薬として日本人の身体を癒してきました。

水で溶いた葛と梅干をお粥に入れて食べても十分効果はありますが、それよりも『梅葛』として、食べておいしいおやつにしてみましょう。

【梅葛の作り方】

■材料■

  • 本くず粉……大さじ1
  • 水……………100cc
  • 梅干し………1個

■作り方■

  1. 梅干しを包丁でたたいて、練り梅状にします。
  2. 鍋にくず粉と水を入れてよく混ぜ、弱火にかけて粘りが出るまで混ぜます。
  3. 粘りが出たら叩いた梅を入れて、ノリ上になるまで混ぜて完成。

なるべく弱火でしっかり練るのがおいしい梅葛のポイント。

梅によってはしょっぱすぎる物もありますので、お好みの塩加減になるように調節しましょう。

また、葛は冷めにくいので、食べるときには火傷をしないように気を付けるようにしてください。

リンゴと葛でもおいしい整腸おやつができます

すりおろしリンゴ

梅干しには殺菌作用がありますが、リンゴには整腸作用のあるペクチンがたっぷり含まれているので、塩味が苦手な人には『リンゴ葛』がおすすめ。

リンゴには食物繊維があるので、余計下痢を悪化させてしまいそうですが、むしろ腸内が整い下痢止めとしての役割を果たします。

また、塩分もなくて甘いので、高血圧の方はもちろん、赤ちゃんの離乳食としてもお勧め。

もちろん、赤ちゃんにあげるときは冷ましてあげないといけませんが、常温でもおいしいのがリンゴ葛の特徴です。

【リンゴ葛の作り方】

■材料■

  • リンゴ…………半分
  • レモン汁………少量
  • 水………………100cc
  • 本くず粉………大さじ1

■作り方■

  1. リンゴ半分は河を向いてすりおろし、レモンを少量かけて混ぜておきます。
  2. 鍋にくず粉と水を入れ、弱火でしっかりと混ぜていきます。
  3. とろみが出てきたらすりおろしたリンゴを入れて、透明感が出てくるまで再び混ぜて完成。

リンゴが入っている分梅葛よりもとろみのある、水の多い出来上がりになりますが、甘みが足りない場合はハチミツをかけてもよいでしょう。

ですが、ハチミツをかけた場合は、乳幼児に与えないよう注意してください。

夏の朝食スープは山芋スープがおすすめ

長いも

山芋は滋養強壮の漢方食材として知られていますが、消化が良く、健胃作用・調整作用があり、冷えからの下痢にぴったりな食材。

生のまますりおろして食べても良いのですが、せっかくなのでお腹が暖まるよう、スープとして食べるのがおすすめ。

因みに、山芋でも長いもでも、自然薯でも、どれを使用しても大丈夫ですが、自然薯の場合粘りが強く伸ばしにくいのと、野性味のある味わいになりますのでご注意ください。

【山芋のスープの作り方】

■材料■

山芋…………100g

和風だし……150cc

塩・醤油……適量

■作り方■

  1. 山芋をすりおろし、鍋に入れます。
  2. 和風だしも鍋に入れ、山芋を伸ばして弱火にかけます。
  3. スープが暖まったら、塩、もしくは醤油を薄くたらし、薄味で味付けをして完成です。

汗をかいて濃い味になりがちな夏なので、お腹のために飲む山芋のスープは出来る限り薄味で、優しい味付けを心がけましょう。