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色・色々ピーマン「栄養価」が一番あるのは何色!?

健康の知恵袋
色・色々ピーマン「栄養価」が一番あるのは何色!?

赤・緑・オレンジ・黄色『色々ピーマン』の中で一番の料理王は……

ピーマンは王道の「緑」以外にも、「赤」「オレンジ」「黄色」と様々な色があります。

この色の違いは品種によって緑から赤、緑からオレンジ、緑から黄色と色を変えていくのです。

従って、緑色のピーマンは全てのピーマンの中でも熟れる前の物と言えるのですが、さて、ここで問題です。

ピーマンの中で一番栄養のあるのは何色のピーマンでしょうか?

  • 熟した感のある赤ピーマン?
  • 緑黄色野菜感のあるオレンジピーマン?
  • 太陽の恵みを浴びていそうな黄色いピーマン?
  • それとも、熟す前の緑のピーマン?

答えは……。

栄養価も糖度も○ピーマンに軍配が!!

どの色のピーマンでも、熟す前の姿は緑色。

その緑のピーマンが熟すにつれて、色味が付き、さらに独特の青っぽい香りが消えて、甘くなり、柔らかくなっていくのです。

糖度が上がれば栄養価が増す。

と言うわけで、緑のピーマンは黄色・オレンジ・赤のどのピーマンよりも栄養価は低くなります。

では、赤・黄色・オレンジの中では……というと、「赤色ピーマン」が最も栄養価が高いのです!!

赤ピーマン

完熟した赤ピーマンは、ビタミンCが緑のピーマンの2.4倍、βカロチンは約3倍、ビタミンEは5.4倍にもなるんです。

但し、だからといって赤ピーマンが最強かと言うとそうでもないのです。

ピーマンには血液さらさら成分であるピラジンという独特の栄養素があるのですが、このピラジンは熟すにつれてなくなってしまい、赤ピーマンになる頃にはほぼ0に。

また、熟しているためシャキシャキとした歯ごたえや、独特の苦みがなくなってしまうのです。

ですので、ピラジンを考えるならば緑のピーマンが一番と言えるのです。

そうですね。
ビタミンCや、ビタミンE、βカロチンなどは他の野菜でも十分とることができるのですが、ピラジンはピーマンからしかとることができません。

できたら、緑のピーマンを食べていきたいところ。

最近野菜不足だな……と思ったら、赤ピーマンでビタミン類の栄養を、普段から野菜を十分にとっている場合は、緑のピーマンを食べるとよいかもしれません。

ピーマンも料理に合わせて選ぼう

ピーマン料理

熟成具合によって食感や味の変わるピーマン。

緑のピーマンはシャキシャキした歯ごたえと、ちょっと独特な苦みが特徴ですが、このピーマンは加熱料理におすすめ。

ワタや種にも緑の部分以上のピラジンが含まれているため、半分に切って、ヘタだけをとったら丸ごと調理。

おすすめはワタ側を上に向けてアルミホイルの上に置き、その上から軽く塩コショウ。
さらにスライスチーズを乗せて、オーブンで焼くと、あっという間にピラジンたっぷりのピーマンのチーズ焼きの完成。

おつまみにも最適です。

そして、赤や黄色、オレンジのピーマンは成熟した証。

苦みが少なく、むしろ甘くて柔らかいため、スライスしてサラダとして食べるのに最適です。

赤ピーマンは手に入れるのがちょっと大変

赤ピーマン

緑のピーマンは一年中、スーパーなどで見かけることができますよね。

本来は6月下旬から10月が収穫時期なのですが、ハウス栽培などで安定して収穫することができるから。

ここまでは、緑も赤も同じ条件なのですが……。

さらに、緑のピーマンは開花してから約2週間~20ほど成長させて収穫したもの。

一方、赤ピーマンは開花してから50日~60日も成長させてからようやく収穫できるのです。

赤ピーマンは緑のピーマンに比べて収穫まで時間がかかる上に、成熟させてから収穫しているため、収穫後の日持ちが長くありません。

そのため、赤ピーマンは市場に出回りにくいのです。

赤ピーマンとパプリカは別物?

そうです。

「赤ピーマンってパプリカのことじゃないの?」

そう思った方はいるはずです。

パプリカもピーマンと同じ、ナス科トウガラシ属の植物。

ですが、厚みと大きさに違いがあり、パプリカはピーマンよりも肉厚で大きめで、しかも甘みが強く出ています。

実はこのピーマンとパプリカ、学術的には「同じ」とされているのです!!

これじゃ、日本で「カラーピーマン」と呼ばれているのも納得ですよね。

一応、日本のスーパーでは大きさなどから、ピーマンとパプリカは区別されています。

でも、栄養価は実はパプリカの方が上。

βカロチンなどは、緑のピーマンの約7倍もあるんです!!

生でも食べやすい上に、肉厚なので、赤ピーマンが手には入らないときは……パプリカを購入するのもアリでしょう!!