生より干し物!? 乾物でより栄養を高める昔ながらの知恵

生で食べるより干した方が『味』も『栄養』も上がる食べ物

野菜も果物も新鮮な方が美味しくて栄養がある!!

そう思われがちな考えですが、実はこれ、ちょっと間違えています。

確かに新鮮なもの切り立て、取れたての方が栄養があり、中には洗うだけで栄養素が逃げていってしまうような野菜などもありますが、物によっては、切って・干して・戻して食べた方が味も栄養も格段いアップする食べ物があるんです。

そんな「干した方がよい」食材をご紹介します。

わかめは「生」?「塩蔵」?「乾燥」?

わかめ

通常スーパーなどで売られているわかめは「生わかめ」と「塩蔵」と「乾燥」に分かれて売られているかと思います。
スーパーによっては、生わかめと塩蔵の区別をつけていないところもあるかと思いますが、塩蔵とは、生わかめに塩を加え、浸透圧を利用して脱水させたもの。

食べる時は、乾燥わかめは水に戻すだけ。
塩蔵わかめは水につけて塩抜きする必要があるのですが、生わかめに近い食感が楽しめるのが特徴。

それで、どちらの方が、栄養があるのかというと……乾燥わかめなのです。

塩蔵わかめは塩抜きの際に、塩分と一緒にミネラルやマグネシウムも一緒に流れ出てしまうのです。

その差、カルシウムとマグネシウムは乾燥わかめの3分の1。
βカロテンは4分の1も少なくなってしまいます。

水戻しをする際は、塩蔵わかめの場合は10分以内に。乾燥わかめでも5分以内に止めておくことを心がけましょう。

ショウガは干してポカポカに

ショウガ

身体を温める根野菜の代表として知られるショウガですが、生のショウガでは、実は身体の温め効果はないのです。

もちろん、生ショウガに含まれる「ジンゲロール」には、血行促進作用があって、身体が温まるような気がするのですが、これは一時的こと。

逆に汗が出てしまい、身体を冷やしてしまうことが多いのです。

ですが、ショウガを薄く切って、オーブンなどで低温でローストした乾燥ショウガは「ジンゲロール」が変化した「ジョウガオール」という成分が増えていて、これは、身体の糖や脂肪を燃焼させて、身体の芯から温めてくれる作用があります。

そのため、そのまま食べるより味もマイルドになり、さらに血行促進、免疫力アップの効果が期待できるようになるのです。

このドライショウガ。
100度のオーブンでカラカラになるまでローストする作り方もありますが、薄切りにして、天日干しをしても1週間ほどで作れます。
もちろん、カビや湿気には気をつけてください。

できあがったドライショウガは、クッキーや煮物に入れたり、スープや紅茶に浮かべて飲むのがおすすめです。

キノコは断然干したもの

干し椎茸

椎茸に限らず、エリンギやマイタケ、しめじ等は、干してから食べた方が味も、栄養も格段にアップします。

キノコはとても繊維質で、水分が多いため、そのまま食べると実は中身がスカスカに……。
そのため、干して「ギュ」と縮ませると味も濃縮され、歯ごたえもアップするんです。

また、キノコにはビタミンD2という栄養素が豊富に含まれています。

これは、骨の整腸に欠かせない栄養素で、不足してしまうと骨軟化症が起こったり、子どもだとくる病の元になったります。
わかりやすいところで言うと、アルプスの少女ハイジで車いすのクララが、日光を浴び、野菜やキノコ類たっぷりの自然な食事をすることよにって、立って歩けるようになりましたが、そのときに恐らく補充されていったのがビタミンDだったのです。
(もちろん、物語的には不思議な力(牛に襲われて、驚いて)で立ったことになっています)

そんなビタミンDですが、キノコは干すことによってなんと10倍もビタミンD2が増えるのです。

因みにガッツリ干さなくても、ビタミンD2を増やしたいだけなら、1、2時間天日干しするだけでも大丈夫です。

どんなキノコでも、小分けして(大きい場合はスライスして)、ザルやキッチンペーパーの上に敷いて、風通しのよい日の当たる場所に干していけば、1日で半生の、3日で完全に干されたキノコができます。

干し椎茸などはスーパーで購入すると高いことがありますので、ぜひ、自分で作ってみてはどうでしょうか。

半乾きのもので、冷蔵庫で1週間。
完全に干したものは、大体1ヶ月ほど持ちます。

ただし、「ナメコ」だけは腐りやすく、乾燥させることが難しいので(ヌルヌルが美味しさの元ですし)、干すときは「エリンギや椎茸、マイタケやシメジ」など乾燥させても大丈夫な物を選ぶようにしましょう。

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