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自然の力で胃腸を整える昔ながらの知恵

健康の知恵袋
自然の力で胃腸を整える昔ながらの知恵

胃腸の調子が日頃から良くない。
ちょっとしたことで胃が痛くなったり、お腹が緩くなりがち。

胃弱な方に朗報。自然の食べ物で胃腸を整える方法があります!!

もちろん、本当に胃が痛かったり、下痢になってしまったら病院などに行った方がよいのですが、俗に言う「胃弱」程度のことなら、日頃の生活でどうにかしたいところ。

今回は、「食べること」で胃腸の調子を整えてくれる食材を紹介します

キャベツスープは胃弱の救世主

キャベツ

キャベツの外側にある緑色の葉にはビタミンCが豊富に含まれています。
もちろん、カルシウムやアミノ酸なども含まれている、栄養バランスの良い食材なのですが、一番注目すべき部分は「天然の胃腸薬『ビタミンU』が含まれているところ。

【ビタミンUとは】

ビタミンUは別名「キャベジン」ともいわれ、胃腸薬に利用されることもある成分。
同じ名前の胃腸薬もありますよね。
胃の調子を整え、胃潰瘍を防止する効果がある栄養素です。

キャベツの胃腸改善向きの食べ方

キャベツの持つビタミンUを余すことなく食べるなら、スープにして食べるのがおすすめ。
もちろん、生で食べたり、塩もみにすることもできる食材ですが、キャベツは食物繊維が豊富で消化しにくく、水にさらすことによって、ビタミンCやビタミンUが流れ出てしまうので、もったいない。

もちろん、煮込んだ場合でもキャベツに含まれるビタミンは水(お湯)に流れてしまいますが、煮込まれたキャベツとスープを飲むことで90%程まで回収することが可能になります。

※スープに流れ出たビタミンCは酸化してしまいますが、その後アミノ酸化合物などと反応することで、再びビタミンCとしての働きを取り戻すといわれています。※

おすすめキャベツのスープレシピ

キャベツスープ

キャベツにはビタミンC、ビタミンUのほかに、ビタミンKも含まれています。
ビタミンKはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、牛乳と一緒に煮込むと良いでしょう。
また、ビタミンKは脂溶性なので、ベーコンなど脂分のあるものと一緒に食べるのがおすすめ。
そんなキャベツのおすすめレシピは「キャベツのクリームスープ」

【キャベツのクリームスープ】

■材料 2人前

  • キャベツ 1/4個
  • 牛乳   1カップ
  • ベーコン 3枚
  • ニンジン 大1/2本
  • コンソメスープの素 1個
  • 水 適量
  • 塩胡椒 適量

■作り方

①キャベツをざく切りに。
この際、芯にも栄養がたっぷり含まれているので、芯も余すことなく使いましょう。

②ニンジンを0.5㎝くらいのいちょう切りに。

③ベーコンを1㎝幅に切って、お鍋で炒めます。
ベーコンから油が出るので、油はしきませんが、焦げるようなら薄く油をしいてください。

④ニンジンを炒めます。
(ニンジンは炒めることでカロチンの吸収率がアップします)

⑤牛乳を入れ、キャベツを投入し煮込みます。
この際、牛乳の量が少なかったり、沸騰して膜が張って濃くなってしまいそうな場合は、水で薄めてください。

⑥キャベツに火が通ったら、コンソメスープの素を入れ、塩胡椒で味を調えて完成。

寒い冬の朝にぴったりの、胃に優しいスープです。

大根は胃腸の消化を促進します

大根

9割が水分出できている大根ですが、ジアスターゼと呼ばれるデンプン消化酵素や、プロテアーゼと呼ばれるタンパク質分解酵素、リパーゼと呼ばれる脂質の消化を助ける酵素と、たくさんの消化酵素が含まれています。

これらを摂取することで、胃腸の消化を促進し、胃もたれや胸焼けを予防してくれます。

大根は絶対的に大根おろしで

大根おろし

「温かい食べ物が欲しくなる時期「栄養を逃さない」昔ながらの知恵」でも紹介しましたが、大根に含まれる消化酵素は熱であっという間に分解されてしまいます。

ですので、胃腸のために大根を食べるなら、「皮のまますり下ろした大根おろし」がベスト。

  • うどんやパスタに乗せればジアスターゼがデンプンの消化を助けてくれます。
  • そして、卵焼きや焼き魚に添えれば、プロテアーゼがタンパク質の分解を手助け。
  • 唐揚げや天ぷら、ハンバーグなどに添えれば、リパーゼが脂肪を分解してくれます。

大根をおろしていると手が痛くなる理由

大根をおろしていると、だんだんと手がヒリヒリ、痛がゆくなってきたことはありませんか?
それは、大根の辛み成分が手に付いたのと、タンパク質分解酵素のプロテアーゼがあなたの手を刺激してしまったから。

「大根は殿様にすらせろ」と昔の言葉があるのですが、大根をおろしていて手が痛くならないようにするには、この辛み成分がたくさん出ないように、ゆっくりとすりおろすと良いでしょう。
もちろん、使い捨てのビニール手袋をしておろすのもありです。

ちなみに、大根の辛み成分は実はもの凄くたくさん食べると毒になるほど、毒性のある物です。
大根の辛み成分、実はマスタードやわさびなどの辛み成分と同じ成分です。
わさびを大量に食べると身体に悪いように、辛い大根おろしを大量に食べると体調が悪くなって、逆効果になってしまうので、何事も程ほどに、添える程度で食べていきましょう。