冬のビタミンC補充に「白菜」の昔ながらの知恵
冬のビタミンC補充におすすめな野菜は○○です!!
夏に浴びてしまった紫外線のツケが出てくるのが「冬」。
シミ・そばかす・くすみとなって出てくる肌トラブルを、手っ取り早く補修できるのがビタミンC。
そのビタミンCを冬に補充できるのが実は「白菜」なのです。
お鍋に煮込み料理に冬に大活躍の白菜の栄養
冬のビタミンC補充の食べ物と言えば「みかん」を想像するかもしれませんが、お鍋や煮込み料理に重宝する「白菜」もビタミンCがとても豊富。
しかもビタミンCだけではなく「カリウム」や「GABA」も含まれています。
【白菜に含まれる栄養分】
- 葉の上:ビタミンC
- 葉の中心:カリウム(ミネラル)
- 葉の根元:GABA
そして、白菜の中心部分はとくに栄養が豊富な部分。柔らかくて味も良いので食べるときはここから食べましょう。
白菜の賢い食べ方で普通に食べるより14倍も栄養が摂れます
白菜は、土から離れて出荷された後でも成長を続けています。
ですが、栄養分を補給しているわけではないので、成長を続けてしまうと中心部分の栄養や旨味が全部外側に行ってしまいます。
もちろん、外側には既に栄養が行っているので、白菜を食べるときは「中心部分から」食べるのが賢い食べ方。
この「中心から食べる」食べ方により、外側の葉から食べる食べ方よりも14倍もビタミンやカリウムを摂取することができます。
【ワンポイント】
カット白菜を選ぶときは中心部分が平らな白菜を選びましょう。
中心部分が盛り上がってしまっている白菜は、すでにカットされてから成長が始まってしまった物なので栄養も旨味も抜け出してしまっています。
白菜の無駄のない保存方法
【丸ごと保存】
丸ごと白菜を保存したい場合は、新聞紙にくるんで「立てて」「野菜室で」保存しましょう。
大体3~4週間ほど持ちます。
【カットして保存】
丸ごとの白菜を購入し、カットした状態で保存したい場合は半分にカット。
(切り込みを入れて、そこに指を入れて割るように割くと簡単に半分になります)
中心部分はくりぬき、できるだけ早い内に食べてしまいましょう。
そして残った外側の部分は全体をラップで包んで、野菜室で保存すると1週間ほどもちます。
【冷凍の場合】
栄養も歯ごたえも美味しさもあまりなくなってしまうのでおすすめできませんが、白菜は冷凍もできます。
生のままざく切りにし、ジップロックなどに入れて冷凍しましょう。
使うときは凍ったまま、味噌汁やスープに入れてください。
炒め物などに使用すると白菜の水が溶けて、水っぽくなってしまうのでおすすめできません。
ビタミンC補充にワンランク上の白菜の使い方
白菜の栄養を一番たくさん摂れる食べ方は「塩もみ」
生で食べられるからビタミンCも壊れないし、塩もみすることによって白菜の細胞が壊れ、栄養素や旨味成分がにじみ出します。
(GABAに関してはなんと茹でて食べるより6倍も!!)
作り方
- 白菜の芯の部分は細く千切りにする。
- 葉の部分は少し太めの千切りにする。
- 少量の塩を、白菜を入れたボウルに入れ、しっかりと揉み込む
- 細く千切りにした昆布を混ぜる(ない場合は昆布茶でも可能)
- 1時間ほど寝かすと更に味が染み、まろやかになって栄養素も増えます。
- あれば柚子の皮や七味唐辛子をかけて食べると、ご飯にもお酒にもあう一品になります。
白菜を大量に食べるなら「ピェンロー鍋」がおすすめ
白菜は1つ買うと一人暮らしや二人暮らしでは多いことも。
ですが、栄養もあって、食物繊維も豊富な白菜は冬に食べ貯めておきたい食材。
そんな白菜をたくさん食べるなら「ピェンロー鍋」がおすすめです。
【ピェンロー鍋とは】
中国のお鍋の一つ。妹尾河童さんの著書「河童のスケッチブック」で広く知られることとなったお鍋。
材料
- 戻した干し椎茸とその戻し汁
- 豚こま
- 鶏もも
- 白菜
- 春雨
- 塩
- 一味唐辛子
- ごま油
【〆用】
- ご飯
- べったら漬け
作り方
- 干し椎茸を水で戻し、細切りにする。
- その戻し汁と干し椎茸を火にかけ、白菜の「芯」の部分を先に煮込む。
- 白菜の芯がしんなりとしたら、豚こま・鶏もも春雨を煮込み、最後に白菜の葉の部分を軽く煮る。
- 食卓に鍋を置いたら、自分の器に干し椎茸や白菜、お肉と汁を入れ、その中に軽くごま油と塩を入れ、好みで一味唐辛子を入れます。
- この汁が「つけ汁」となるため、薄くしたり濃くしてつけ汁のようにして食べてみたりと、色々と楽しんでみましょう。
- 〆にご飯を汁にいれ、べったら漬けと一緒に食べるととても美味しいです。
ポイントは「白菜がクタクタ」になるまで煮込むこと。
こうすることによって、「1人で白菜半玉食べてしまった!!」という程、白菜を美味しくたくさんたべることができます。