時短で栄養倍増「牛の赤身の火の通し方」の知恵

赤身肉

牛の赤身は火の通し方で栄養価が大きく変わる!?

牛の赤身は栄養価が高く、エネルギー効率もよいにも関わらず低脂肪で、スタミナが欲しい方にもダイエット中の方にも、筋トレをしている方やスポーツをしている方、さらには病中・病後にもよいおすすめの食材。

ですが、そんな牛の赤身も火の通し方一つで、栄養価がガクンとダウン。

高級食材でもある牛の赤身を、最もよい状態で食べられるよう、「焼き方のコツ」を肉を食べるのが主流である南米諸国の方々の知恵から学んでみましょう!!

牛の赤身のすごい効果!!

赤身肉

牛の赤身はエネルギーの塊。

赤身とされる部分は、主に「もも肉」や「ヒレ肉」とされますが、筋肉が多く脂肪が少ない部分として「赤身」と言われています。

この赤身。

L-カルニチンというアミノ酸成分が主として含まれているのですが、このL-カルニチンは「筋肉を元気にさせて心肺機能を高める」「疲労回復」「生活習慣病予防」など、元気な生活に欠かせない成分である上に、「脂肪を燃やしてエネルギーに変換してくれる」という、ものすごいありがたい効果があるため、ダイエットにも最適なんです!!

「お肉を食べてダイエット!?」と思われるかと思いますが、体を元気にしつつ余計な脂肪を燃やしてくれるので、脂肪を減らしていきたい人には効果的な食材なのです。

他にも、牛肉にはビタミンB群が豊富で、特にもも肉にはビタミンが多く含まれています。

そして、ヒレ肉は鉄分がたっぷり含まれているので、貧血を起こしやすい女性にはこちらもおすすめ。

消化吸収もしやすく、一昔前は、胃腸の調子が悪い時なんかは、おかゆと牛の赤身を食べることを医師に勧められたこともあります。

L-カルニチンは人間の体にも備わっている栄養素ですが、年齢と共に減少していく栄養素でもあるので、筋力を必要とする若い世代はもちろんのこと、高齢者でも積極的に食べていきたいものですね。

L-カルニチンを下げてしまう食べ方

焼き肉

さて、ダイエットにもエネルギー補給にも最高な牛の赤身ですが、実は調理次第では簡単にL-カルニチンの吸収量が減少してしまうのです。

お肉というのはタンパク質の塊です。

タンパク質は熱によって変性してしまうため、火を通しすぎてしまうと固くなり、消化吸収が段々としづらくなってしまいます。

そうなるとせっかくのL-カルニチンも吸収しにくくなってしまい、胃腸にも負担がくるようになってしまいます。

そうならないためにも、牛の赤身は肉の内部が「55度~65度」以上にならないように火を通すのがポイント。

「55度~65度」とは難しい数字ですが、なにも温度計がなくても計れます。

お肉の最適な焼き方

レア

牛の赤身の最適な焼き加減は……「レア」。

レアと言っても血が滴るほど冷たいわけではなく、ちゃんと中の温度が55度~65度と温まり、柔らかくも血が出てこず、温かく一番美味しい状態のことを指します。

【レアの焼き方】

  1. 強火で表面を1~1分半焼き、焼き目をつける。
  2. ひっくり返して反対側の面を同じく1~1分半焼く。
  3. 表面を焼いたら火を止め、「アルミホイル」をかぶせて余熱で中まで火を通していきます。
  4. 大体2分も余熱を通したら完成。

ポイントは牛の赤身は3分以上火を通さないこと!!

片面1~1分半。余熱も3分以下で。

牛の赤身は雑菌も少なく、豚や鶏肉のように中までしっかりと火を通しきらないと、菌や寄生虫の危険性があるわけでもないため、安心してレアでも食べることができます。

もちろん、鮮度が悪いものだとお腹を壊してしまう危険性があるため、そうした部分では心配する必要はありますが、お肉は生で食べられるなら食べた方がより栄養を多く取れる食材ですので、新鮮な牛の赤身くらいはレアで食べていきましょう!

付け合わせでも栄養価は変わります

和風ステーキ

いくら消化によい赤身肉と言っても、お肉である以上は消化時に使うエネルギーは野菜よりも多くなってしまいます。

ですが、その消化も「付け合わせ」を考えることで、グンとよくなるのです。

古来より米食を主流にしていた日本人は、お肉の消化に余計なエネルギーを使ってしまい、逆に疲労感を生んでしまうこともありました。

ですが、「生わさび」や「大根のすりおろし」をお肉と一緒に食べると、わさびや大根に入っている消化酵素がお肉の消化を助けてくれ、消化吸収がよりスムーズに行えることがわかりました。

ですので、和風ステーキにわさびや大根おろしが備え付けられているのは、お肉の消化吸収率の悪い日本人の知恵の結果だったのです。

アメリカでは、ステーキの付け合わせに、クレソンがよく使われているのですが、クレソンも消化酵素が多く含まれる野菜だったのです。

昔の人は自然とそういったことに気がついて、付け合わせもより栄養を効率的に吸収できるものを選んでいたのでしょう。