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風邪のケアに食べ物でできる昔ながらの知恵

健康の知恵袋
風邪のケアに食べ物でできる昔ながらの知恵

風邪を引いたら薬よりマイルドな食べ物でできるケア対策

ふとしたことでひいてしまう「風邪」。

薬を飲むほどでもないけど、どこかダルイ・喉が痛い・熱っぽいという時には、昔ながらの知恵を活かし「身近にある食べ物」で芯から風邪を退治しましょう。

昔ながらの定番「玉子酒」!!

昭和より以前、まだサプリメントや風邪薬が当たり前ではなかった頃は、風邪をひくと栄養があり、身体を温める効果がある玉子酒を作ってもらうのが定番でした。

玉子酒には「水分」が多く含まれ、血行をよくして体温を上げる効果があります。
また、アルコールには寝付きをよくする働きもあり、卵の卵白には「塩化リゾチーム」という、風邪薬にも処方されている成分が含まれているため、風邪の諸症状に効果があると言われているのです。

また、糖分やアミノ酸も含まれているため、栄養もあり、消化吸収もしやすいといういいとこ取りの、飲み物だったのです。

【玉子酒の作り方】

作り方はとても簡単。

日本酒200ccを温め、その中に溶き卵を入れるだけ。

但し、沸騰しているお酒の中に溶き卵を入れてしまうと、卵が凝固してしまい、「お酒のかき玉スープ」のようになって、舌触りも味も悪くなってしまいます。

そればかりか、卵の卵白に含まれていた塩化リゾチームも破壊されてしまうので、くれぐれも熱々の日本酒の中にはいれないようにしましょう。

おすすめの方法は、熱燗程度に温めた日本酒の中に溶き卵を少しずつ入れ、極弱火でかき混ぜながら入れること。
白っぽくなればできあがりです。

もし、お子さんに飲ませるためにアルコールを飛ばしたい場合は、一度しっかり日本酒を沸騰させ、しばらくおいて冷ました後に卵を入れるようにしましょう。

因みに、そのままだと飲みにくい場合は、ハチミツや砂糖を少量加えると飲みやすく、また栄養価もアップするのでお勧めです。

欧米諸外国でも身体を温めるために卵と牛乳、そしてブランデーを混ぜたエッグノッグという玉子酒に近い飲み物を飲む習慣がありますので、玉子とお酒で風邪予防は万国共通なのかもしれませんね。

大人向け焼酎マフラー!?

大人の方限定となってしまいますが、風邪で喉の痛みが気になるときは、焼酎をタオルに染みこませ、それを首に巻く「焼酎マフラー」がおすすめです。

焼酎

【焼酎マフラーのやり方】

焼酎マフラーの作りかたはとても簡単。

焼酎を数滴タオルに染みこませて、焼酎を付けた部分が喉の痛い部分に向くようにして、タオルを首に巻いたら完了。

アルコール成分が血行を良くし痛みを和らげます。

また、アルコールの蒸気で鼻詰まりも解消できるという一石二鳥の知恵。

ただし、この焼酎マフラーは注意が必要。

子どもやアルコールに弱い人だと首がかぶれてしまったり、酔ったようになってしまうので、その場合はやらないようにしましょう。

梅干し入りネギ湯は喉から胃腸までの風邪予防に

ネギは昔から風邪の妙薬として重宝され、「風邪を引いたらネギを使え」と言われていたほど、ネギには風邪に対抗する力があります。

実は、ネギ(特に長ネギ)には硫化アリルという栄養素が含まれており、この硫化アリルが体内でアリシンという物質に変わります。
アリシンは血行を良くし、身体を温めてくれたり、体力回復や体調を整える働きをする成分なのです。

ちなみに、硫化アリルはネギを切ると涙が出てしまう原因でもあります。

そんなネギと、疲労回復・胃腸の働きを改善してくれる効果を持つ梅干しを掛け合わせた梅干し入りネギ湯は、喉の痛みから胃腸の不調まで緩和してくれる、昔の風邪薬のようなものだったのです。

ネギ

【梅干し入りネギ湯の作り方】

  1. 梅干しを黒くなるまでまんべんなく焼き、茶碗に入れてお湯を注ぎます。
  2. 梅干しをしっかりとほぐします。
  3. 刻みネギとおろし生姜を少量、かつお節と味噌を入れて味を整えて完成。

ちょっと味噌汁に近いのですが、風邪を引いたときには味の濃い物が美味しく感じられるので、すんなりと飲むことができます。

また、汗で失われた塩分と水分も補給できる上に、身体を中から温めてくれ、更にネギが喉の痛みを緩和し、梅干しが胃腸の働きを整えてくれます。

面倒なときはチューブのすりおろし生姜でも大丈夫ですので、ぜひ試してみてください。

お子様にはハチミツレモン

喉の痛みや咳に良く聞くのが「ハチミツ」。

底にビタミンCの代表格のようなレモンを足すことによって、子どもも喜ぶ天然の風邪薬が出来上がります。

ハチミツレモン

【ハチミツレモンの作り方】

つけ込むだけの簡単なレシピ。

  1. レモンを良く洗い、輪切りにしてバレットに並べる。
  2. ハチミツをバレットに入れ、レモンをハチミツにつけ込む。
  3. 2時間以上つけ込んだら完成。

レモンが染みこんだハチミツをお湯で割って飲むのも良し、ハチミツが染みこんだレモンをそのまま食べるのも良し。

咳を緩和し、喉の痛みを和らげてくれる甘いデザートが出来上がります。