肩こりのための先人たちの知恵薬

パソコンや携帯電話、スマートフォンなどを使う機会の多い現代人にとって、肩こりというのはもはや現代病といっていいでしょう。
肩こりは放置せずに、昔ながらの知恵薬でしっかりと改善させていきましょう。

昆布水


海藻類にはたくさんのヨウ素というものが含まれています。
このヨウ素は、新陳代謝を盛んにして血液の流れをよくするホルモンであるチロキシンを作ってくれます。
このヨウ素を毎日手軽に摂取するにあたっては、昆布水がおすすめです。
2gほどのだし昆布を200mlの水に一晩つけておきます。
一晩つけると水がヌルヌルになっているかと思いますが、このヌルヌルの水を飲むだけでOKなのです。
味噌汁を毎日飲むという方でれば、味噌汁のだしの代わりに使ってもいいでしょう。

梅酢の温湿布


梅酢というと、梅をつけこんだお酢と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、梅酢というのは梅干しを作る過程で梅の実から自然と出てくる液体のことを指します。
酸味があるから、梅酢と呼ばれています。
この梅酢の酸味というのは、梅の実に含まれているクエン酸リンゴ酸によるもので、血行をよくする働きもあります。
150mlほどのお湯に50mlほどの梅酢を混ぜて、タオルなどに含ませましょう。
それをかたく絞って、肩に乗せれば梅酢の温湿布のできあがりです。
梅酢は健康食品を取り扱っているお店などで購入することができます。
もちろん、日常的に梅干しを作っているという方であれば、その過程で出てくるものを使ってもいいでしょう。

ショウガ葛湯


葛はマメ科の植物あのですが、その根っ子からデンプンだけを取り出したのが葛粉です。
この葛粉には疲れを取り除いてくれるイソフラボンが多く含まれています。
このイソフラボンが筋肉の緊張をほぐしてくれるのです。
血液の流れをよくしてくれるショウガと一緒にして、葛湯という形でいただきましょう。
葛粉はスーパーなどでも簡単に手に入るのですが、肩こりのためにショウガ葛湯を飲むのであれば本葛粉でなければ意味がありません。
混じりけのない本葛粉を探して購入しましょう。
はちみつの優しい甘さで気持ちもほっとする昔ながらのおやつでもあります。
では、ショウガ葛湯の作り方についてです。
まず、1片のショウガをよく洗って、皮つきのまますりおろしていきましょう。
それをガーゼなどで濾して、小さじ1杯ほどのしぼり汁を作っておきます。
次に、小さな鍋に150mlほどの水と大さじ1杯ほどの葛粉を入れて、ダマにならないようにしっかりと混ぜていきます。
これを弱火にかけて、とろみが出てきたらはちみつを小さじ1杯ほど混ぜておきます。
透明になったところで、ショウガのしぼり汁を混ぜて、火から下ろして完成です。
はちみつを使っていますので、1歳以下の乳児には与えないようにしましょう。

焼きワカメの温熱湿布


焼きワカメの温熱湿布について、今ここで初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。
ワカメに塗って乾燥させた味噌を火であぶって、肩に貼り付けるという方法なのですが、人によっては斬新な方法にも感じられるでしょう。
しかしながら、昔から海辺の地域で受け継がれてきた筋肉をほぐして肩こりを解消する方法なのです。
材料のひとつであるトウガラシの辛味成分であるカプサイシンには、血行を促進する働きがありますので、冷めてもしばらくはそのままにしておきましょう。
ワカメも海藻ですから昆布と同じようにヨウ素が豊富に含まれています。
湿布として使うだけではなく、適量のお湯で溶いて食べれば新陳代謝も活発になりますし、血液の巡りもよくなります。
肩こりも改善されるでしょう。

では、焼きワカメの温熱湿布のやり方についてです。
まず、トウガラシを5本ほど用意して、ヘタと種を取り除き、細かく刻んでおきましょう。
次に、大さじ6杯ほどの味噌と大さじ2杯ほどの日本酒に刻んだトウガラシを混ぜます。
しっかりと練ったら、幅の広い生ワカメに塗って、天日干ししておきましょう。
天日干ししたものが乾いたら、適当な大きさにカットしておきます。
味噌側を火であぶって、ほどほどの温かさになったら味噌側を肩こりのあるところに貼ります。
これで焼きワカメの温熱湿布の完成です。
湿布として使った後にはお湯で溶いてそのまま食べることもできますので、まさに何ひとつ無駄にならない昔ながらの知恵薬です。
ただ、トウガラシのカプサイシンは刺激が強いので、肌の弱い方や子どもには向きません。
その点は注意しておきましょう。